ごきげんよう。謎解き部・UK支部の有栖川リドルです。
みなさん、今日も謎を解いていますか?
今回は謎解きではなく、有栖川のイギリス生活について書いてみます。
(今週のお題「練習していること」に合わせて)
有栖川は、イギリスで毎週練習していることがありまして……
有栖川、イギリスで弓道に出会うってよ。
日本で経験があるわけではなく、完全な初心者なのですが、出会ってしまいました。
弓道に。
最初の感想は「ヨーロッパに弓道って普及しているんだ」という驚きでした。
フランス・ドイツあたりが大きな弓道コミュニティがあり、イギリスも3番目くらいで普及しているようです。
フランスは柔道も人気ですし、日本文化を取り入れるのが好きですし、納得。
イギリスでも、よく「合気道・空手」の習い事のポスターを見かけます。弓道も、エキゾチックさを感じるのでしょうかね。
なんで弓道?
海外に住んでいると、ふと日本の良さが見えてくることがある。ないものねだりの心理なのでせうか。
西洋文化に浸る中で、あえて日本の伝統に触れたくなった有栖川は、ある日突然「そうだ、弓道やろう」と思い立った。
コミュニティの輪を広げたい→社会人サークルに入りたい→どうせなら日本の伝統がいい→茶道・書道・花道……なんかピンとこないなあと逡巡する。もっとスポーツのようなものがいい。
そこで、淡い期待を抱きながらGoogle検索してみました。
「弓道 イギリス」
弓道サークルあった。しかも複数。
西洋のアーチェリーではなく、ちゃんと日本の、和弓の、KYUDO。
すごいことですよ、これは。
どんな人が弓道やってるの?
「何歳からでも始められる武道」と聞いて始めたので、正座ができて、怪我をしていなければ、老若男女できると思います。
正しいフォームをキープすることができれば、変に力むことなく弓をひくことができるからです。
有栖川が参加しているサークルでは、イギリス人、フランス人、中国人など、国際色ゆたかなメンバーが揃っています。
年齢は、学生から年配の方までさまざま。
みんな共通して、日本文化に興味を持ってくれているのが嬉しいです。
どんな練習をするの?
日本の弓道に則っているので、練習方法は同じだと思います。
ゴム弓(練習用の弓を模したもの)でフォームの練習をし、実際の弓でフォームの練習をし、巻藁(藁でできた的)で矢を射る練習をし、本物の弓矢で本物の的を射る練習をします。
西洋アーチェリーと違うのは、袴を着て、的を射るまでにたくさんの作法があることです。
スポーツ化していますが、武道の精神に基づくので、厳格なルールがあるんですね。
まとめ
「海外から見た日本への憧れ、尊敬の念」を感じながら、外国人の先生に弓道を習う、という面白い体験をしています。
良くも悪くも、日本で弓道を習うのとは、ひと味ちがうんだろうなと思うことがありますが、日本で培われてきた「弓道の精神」はヨーロッパにも受け継がれているのが感慨深いです。
弓道は、人とスコアを競うよりも、自分自身と対峙することが大切だと思います。
練習とはいえ、武道は鍛錬であり、小さなつみ重ねなのだと学びました。
日本の映画やドラマで、俳優が和弓を使うシーンが出てくると、思わず細部までチェックする癖がつきました。
撮影のために無理やり弓をひいていて、変なところに力が入っているな、とか。本当に矢を射ったから、ずっと練習したんだろうな、とか。
宮崎駿作品にも、弓をひくシーンが出てくることがありますが、アニメーションでフォームをよく再現することがいかにすごいのか気づきました。
どこの筋肉に力が入っているか、だんだん力が入っていく様子が緻密に表現されています。
馬に乗りながら動くターゲットをたやすく射抜く、アシタカは名射手なのだ!!!!
話が逸れましたが、これからも練習を続け、良い射手になれるようがんばります。