有栖川リドルのイギリス生活〜世界のどこにいても謎解きがしたい〜

謎解き部UK支部・有栖川リドルによる、脱出ゲーム・推理ゲームの活動記録。イギリス生活の日記・雑記。

私が海外移住を決めた理由のひとつ。イギリス(ロンドン)の演劇トレンド・完全没入型"イマーシブ・シアター"について

ごきげんよう、謎解き部UK支部の有栖川リドルです。

みなさん、今日も謎を解いていますか?

 

今回は、有栖川がなぜ海外移住を決めたのかについてお話したいと思います。

イギリスのロンドンでなくてはいけない理由があったんです。

(もちろん海外移住は大きな決断なので、これだけが理由ではありませんが)

 

謎解き部UK支部を勝手に名乗るくらい、謎解きが好きな有栖川。

とある謎解きのようなイベントをニューヨークで体験し、その発祥の地・イギリスに惹かれることになるのであったーー。

イマーシブ・シアター(没入型演劇)ってなに?

2024年3月に“完全没入体験”テーマパークを謳う『イマーシブ・フォート東京』がオープンしましたね。

“完全没入体験”はイマーシブ・エクスペリエンス、イマーシブ・シアターとも言われることがあります。

ほとんどの日本人にとって、「イマーシブ」という単語は聞き慣れないでしょう。

「イマーシブ」と言われても、どんなものかイメージが浮かばない。

アメリカ・ヨーロッパでは「イマーシブ・エクスペリエンス」といえば、説明せずともピンとくる人が増えてきて、それだけトレンドになっているのだと実感できます。

ですが、日本ではまだまだメジャーではないため、概念が浸透していない。

『イマーシブ・フォート東京』の運営会社(刀社グループ)は、「イマーシブ・エクスペリエンス」を分かりやすく宣伝するために、さぞ苦労したのではないでしょうか。

 

有栖川が「イマーシブ・エクスペリエンス」を説明するなら……

まるでVRゲームのようだが、しかし特別な機器は使うことない。

観客はキャストの一人であるかのように、物語の世界を歩き、キャラクターたちと冒険できる。

と言うでしょうか。

 

とにかくイベントにおいて、観客がその世界にimmerse(没入)することが大事なのです。

きっかけ①2014年NYC:イマーシブ・シアター初体験“Sleep No More”と出会う

2014年。日本にイマーシブ・シアター常設施設が上陸するより10年早く、有栖川は体験していました。(自慢)

まだ日本人はほとんど参加していない頃だったので、思わずマウントを取りたくなってしまう。(2011年からこのイベントに参加していた、有栖川の旧友のおかげです。)

ニューヨークの旧ホテルで、何やら怪しく面白いイベントをやっているらしい

有栖川がニューヨーク旅行を計画していた2014年。

旧友がこう言った。

「ニューヨークに行くのなら、“Sleep No More”を観るといい」

「観客は仮面をつけて、声を出してはいけない。ただ静かに、物語の“目撃者”になるんだ」

「古いホテルを一棟まるごと使い、すべての廊下や部屋が舞台になっている」

「登場人物それぞれに物語があり、すべてのキャラが同時進行で違う動きをする」

「気になったキャラを走って追いかけ、何が起きているかストーリーを辿る必要がある」

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没入型劇場”Sleep No More”とは

シェイクスピアマクベスをベースにした、ノワール風の演劇。

劇の舞台は、建物一棟まるごと。

いや、スケールが違うわ。

詳しくは別の記事で書きます。

有栖川、発祥の地・ロンドンに気づいてしまう

あまりにも新体験で、面白くて、少し不気味で、アートで。

感動した有栖川は、すぐに「この天才企画を考えたのはだれだ!?」と運営会社Punchdrunkについて調べることにしました。

へー!本社はイギリス・ロンドンにあるんだ。そういえば、演劇の本場はイギリスというイメージある。

他にも公演やっていないのかな。今はニューヨークだけなのか。

過去にはロンドンで違う公演をやっていたのか。見たかった!

新公演がリリースされないか、定期的にチェックしよう。

 

2014年の”Sleep No More”以降、定期的にPunchdrunkの新公演を探していた有栖川。

待望の新作は出たものの、ロンドン公演のみであり、旅行のタイミングが合わなかった。

せっかく新作が出たのに、逃してしまった無念を抱えたまま日本で暮らしていました。

面白いイベントがリリースされても、そのたびに旅行することは難しいよな。

日本には絶対に来ないし、自分が赴くしかないのに……。

好きな海外のミュージシャンだって、日本公演なかなか来ないし。

日本ってマーケットの対象外なんだなぁ。悲しい。

じゃあ、自分がイギリスに住むのが手っ取り早い。←イマココ

 

世界のトレンドが日本に上陸するのはいつも遅い。

ならば一番新しくホットなエンタメを享受できるよう、本場の現地に住むのがタイムラグがない!

と天啓が。

そこから、あれよあれよと、イギリスが有栖川を呼んでいるとしか思えない偶然が重なり、こうしてロンドンで暮らしています。

きっかけ②ベネディクト・カンバーバッチSherlock公式脱出ゲーム

有栖川はジェレミーシャーロック・ホームズを見て育ったのですが、現代版シャーロックと聞いて見ないわけにはいきません。

当時はリアルタイムでドラマを追っていました。

そんな折、シャーロックの脱出ゲームをイギリス・ロンドンで開催すると耳にします。

またロンドンか!!!!!!!!

……そうだロンドン行こう。後悔のない人生を送りたい。

というわけで、2019年1月にロンドンへ旅行がてら脱出ゲームに行ってきました。

これもまた別の記事で詳しく書きますね。

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きっかけ③映画の世界を歩きまわり、上映も楽しむ”Secret Cinema”

イマーシブというすごいジャンルがあると2014年に学んだ有栖川。

あらゆるイマーシブ・イベントを英語で検索します。

そんな時に見つけた”Secret Cinema”という名前。

映画好きにヒットするタイトル。

映画の世界に、物理的に入り込めるんでしょ。絶対面白いじゃん。

公演は、またイギリス・ロンドンかい。

なんなの、イギリス。面白いエンタメばかり生み出すけど、すごない?

絶対に参加してやる!!ということで2019年8月に、再びイギリスへの旅行を計画しました。

その時の話は、また別の記事で書きます。

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すべての道はロンドンに通ず

有栖川の人生。何かを追いかけていくと、いつも辿り着くのはイギリスでした。

こうしてまとめてみると、エンタメ摂取することへの執念が、自分でも若干怖いのですが、後悔はしていません。

多方面にオタクでよかった〜!

エンタメは生き物みたいなもので、いつまでも永遠にあるとは限らないので、「絶対に経験したい!」と魂が震えたら、体験すべきなんだなと思っています。

その自己投資が、自分の糧になって、楽しい生活を送れている有栖川なのであった。おしまい。